Sunday, November 21, 2010

鹿屋の患者さんには救われます…  急性心筋梗塞にたいする緊急PCI

RCA before PCI
11/20 午前9時に20kmほど離れた病院から救急の紹介の電話です。80歳代後半の女性で7時半から胸痛があり、II、III, AVFのST上昇とのことです。一人で外来をやっている時にこうして救急の方が来ると、外来患者さんには待っててもらわなくてはなりません。救急車の到着後、急性心筋梗塞の急患に対する処置をするのでしばらく待っててくださいとお伝えして緊急カテを始めることにしました。 待っておられた50人ほどの患者さんの中に誰一人、文句をいう方はいらっしゃいません。

RCA after PCI
上段の造影では右冠動脈末梢の完全閉塞で、完全閉塞の直前にulcerated plaqueを認めます。plaque ruptureの所見です。血栓吸引、バルーンによる前拡張、末梢と#1にDriver stentを植え込みんで終了です。ここまでそけい部の局所麻酔から30分余です(最下段のカテ記録)。

シース挿入時に見た血液で貧血っぽいと思っていましたがHb: 5.7、MCV:74です。慢性の失血のようです。カテ後の抗血小板剤の投与で急な出血のないことを祈るばかりです。輸血を始めるとともに、急な出血に備えて多めに血液を準備しました。気の抜けない週末になります。
カテが終了し、外来に戻ると、待っていた患者さんからやはり文句一つなく上手くいったことを自分のことのように喜んで満足している様子です。安心しました。ここが鹿屋ハートセンターに通院している患者さんの良いところだとうれしくなります。









Nursing record of catheterization

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