医師の使うコンピュータといえばMacの人気は格別です。私も若い頃はMacを使っていましたが、最近はWindowsばかりです。それは電子カルテや画像サーバーなどがWindowsで稼働していることが多いことが原因です。今このブログをかいているPCもWindowsです。しかし、Apple製品に対する捨てがたい気持ちからか携帯はiPhone5sを使用しています。
しかしiPhone5sも最新製品を求めて5sにしたわけではありません。2013年9月27日付当ブログ「そんなやつ、おらんやろ」に書いたようにそれまで使っていた4sを2年縛りを終了した後も継続して使うよりも携帯キャリアを変更し、機種も5sに変更した方が2年間の支払総額が安くなるために変更したまでです。2年間機種料金を払った後もほぼ同額を請求し続けるキャリアのビジネスモデルを今でもえげつないと思っています。キャリアを変えたために下取りしてもらえなかった4sはそのまま家に残り、Wifi環境下でiPodのように息子が使っていました。
最近、格安simが続々と出てきました。キャリアの通信網を借りて多くの企業がこのMVNOと呼ばれるビジネスに参入してきました。通信容量の制限はあるものの月1G程度の通信であれば月の通信料は1000円程度と格安です。4sが余っているし、これに格安simを入れてみようと考えました。音声通話は050にすることとしてデータ通信のみの契約です。こうしてデータ通信が復活した4sは外出先でも使用可能になりました。それまで彼が使っていたiPhoneは契約解除です。これで月の携帯料金は約6千円節約できました。
私の5sと息子の4sの違い、画面の大きさの違いと3Gと4Gの違いはありますが同じバージョンのiOSですから使えるアプリに差はありません。差はあってもその差はとても2年間で10万円以上をキャリアに支払っても良いという差ではありません。
もうすぐiPhone6がリリースされようという時期に水を差すようですが、新製品の価値は2年間に10万円以上余計に支払うに値する価値なのでしょうか?WindowsやOfficeのバージョンアップもそうなのですが初めて使った頃のExelやWordと比べて最新のものは毎回更新をする価値があるほど機能は変わったのでしょうか?高度な使い方を知らない私にとっては何も変わった気がしません。長く使われると新規の売り上げが発生しないためにあたかも価値のあるバージョンアップのように宣伝され、それに幻惑されているだけではないかとさえ感じます。
格安simに目覚めた私は、2年縛りが終わろうとしていた女房の4sの更新に、白ROMのandroid携帯を入手し、格安SIMを入れて使うようにそそのかしました。機種はauの2014年夏モデルですから最新機種です。写真のSONY Xperia ZL2を3.5万円で楽天で購入し、音声通話付の格安SIMを入れました。月の通信費は税込1700円程度です。大手キャリアとの契約と比べると2年間の支払総額はやはり10万円以上安くなります。画面が大きく綺麗で入力やブラウジングも楽になりました。LTEで通信も速く、フルセグTVの視聴が可能で、おさいふ携帯も使えるので普段の買い物はこの携帯で支払っているようです。カメラの機能も、音質も最新のWalkman相当です。聞いたこともなかったMVNOに契約して機嫌の悪かった女房も今はiPhone以上に気に入っているようです。
iPhone6にもNFCも付くとのうわさですが、日本のSuicaやnanacoやWaonに対応できるのでしょうか?Androidを知らずにAppleのパクリでしょ位の認識しか持っていなかったので恥ずかしいくらいです。
SIMフリー端末や格安SIMの登場は、大手キャリアの寡占による不当とも思えるビジネスの中で感じていた閉塞感に風穴を開けたかのような解放感を感じさせます。
先日書いた、機能も変わらないのにバージョンアップが必要だから3千万円かかりますと言い出した医療の世界の大手も、バージョンアップに価値があるのではなくその内容に価値があるのだという当たり前の認識を持ってくれると良いのですが…
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