Sunday, December 16, 2012

2012年総選挙が終わりました。

本日の衆議院選挙の投票に行ってきました。総選挙の公示後には立候補している訳でもないのにこのブログで選挙に関わることは書かないようにしてきました。選挙も終わったのでまた書いています。2012年11月27日付当ブログ「政治にも見放された…」に書いたように私が住む鹿屋市が属する鹿児島5区には政権与党であった民主党も候補を立てないなど政治的な選択肢のない土地です。投票にも行かないでおこうかなどとも考えましたが、比例区で政党は選べるので行ってきました。しかし、投票用紙を前に、どこに投票するか悩んで立ち止まってしまいました。

例えば、民主党はマニフェストで、成長分野である医療・介護で290万人の雇用を創出すると謳っていました。290万人が仮に年間250万円の所得を得たとします。7.5兆円の人件費です。人件費率が仮に50%としても医療介護分野の売り上げが15兆円増えなければこの人件費は発生しません。では、年間の医療費・介護費を15兆円増やすというのでしょうか。これでは消費増税分10兆円を全て医療費・介護費に回しても足りなくなります。こんなでたらめなマニフェストを書くのは、よほど算数ができないあほか、嘘つきの筈です。このマニフェスト作成の責任者であった細野豪志民主党政調会長は当選を決められました。京都大学卒業の彼にこんな簡単な算数ができない筈はないので嘘つきということになります。でなければ政治にかまけるあまり知性を失ったということです。こんな風に考えるとどこにまともな政治家がいて、どの党の主張がまともなのか分からなくっってしまったのです。

3・11の発生から間もなく、2011年4月6日付当ブログ「この国の明るい未来のために」の中で私は、東西の電力会社の交流周波数を統一すべきではないかと書きました。危機が発生した時に日本中で電力の融通がスムーズに行えるように周波数を統一しスマートグリッド化したら良いのではないかと思ったからです。その後、読んだ小説 マルク・エルスベルグの書いた「ブラックアウト」(角川文庫)ではこのネットワーク化させた電力の供給のリスクがテーマになっていたのでもっと考えなければならないとは思いましたが、発送電分離などを言う前にその基盤である1国2制度を改めるべきではないかと今も思っています。そしてこのような改革は1電力会社では不可能で、国家として提案すべきテーマであろうと思っていました。国の未来を作るための公共事業です。しかし、発送電分離をいう政党はあっても周波数の統一をいう政党は見当たりませんでした。

政権与党に返り咲くことになった自民党に期待するしかありません。政権を取ることを自己目的化せず、危機に瀕したこの国の未来を考えて、この国の改革を推し進めてもらいたいと心から願います。

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