最近気になっているコマーシャルがあります。桃井かおりさんの化粧品のコマーシャルで「これで63歳、悪くないと思うわけ」というものです。63歳になっても肌がきれいでしょというだけではつまらないのですが、年齢を重ねることを否定的に考えず、自分でもこんな歳の取り方だと悪くないと思えることは素敵だなと思います。
本日2014年8月31日で60歳になりました。還暦です。既に5月に大阪に住む母親が大阪で還暦のお祝いをしてくれたので誕生日だからといって改めての感慨があるわけではありません。5月の時点でも還暦のお祝いなんてと思って最初は気乗りしませんでしたが、途中から気が変わって赤いちゃんちゃんこを着て弾けようと考えました。それは還暦は私の祝いではなく母のお祝いだと思ったからです。例えば35歳で得た子供が還暦を迎えると親は95歳です。何%の親が子の還暦を祝えるでしょうか?私は母が25歳の時の子なので母は85歳ですが、子供の還暦を親が祝える幸せって誰にも味わえるわけではないよなと考え、母の前で弾けようと思ったのです。
この5月の時点で私の還暦は終わったと思っていましたが、60回目の誕生日はやはり特別なのようです。臨床心理とは全く畑違いの私が毎月参加している臨床心理の事例検討会「鹿屋渓蓀塾」の皆さんが昨日、お祝いの会をしてくださいました。写真はその時に頂いた名前を刻印した屋久島の焼酎 三岳です。例年はこのような特別な会もないのですが今年はこうしてお祝いしてくれる機会が少なからずあり、だから特別なのだと思えます。
60歳を迎えて考えること。「若い頃の俺って凄かったんだぞ」なんて言わない日々を送らなければと思います。今の自分を評価されるあるいは評価できるようでありたいと思います。子供のように好奇心旺盛で行動でも知的にも挑戦し続けなければと思っています。若い頃の私って美人だったのよというより、これで63歳、悪くないと思うわけという方がかっこよいですもんね。
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