Friday, December 24, 2010

64列MDCTを使った慢性心房細動患者の冠動脈評価

Fig. 1 ECG at rest
  80歳代半ばの女性です。慢性心房細動でワーファリンを処方しています。最近、胸に違和感を感じると言われるようになりました。 Fig. 1に示すように心電図は心房細動で右脚ブロックです。最も心電図で虚血を判断しづらい形です。
 心房細動では、冠動脈の評価はCTでは困難だといわれています。では狭心症を否定するために冠動脈造影しかないのでしょうか。
 Fig. 2、Fig 3に示すように64列MDCTできれいに冠動脈を評価できました。hericalに撮影するので被ばく量は少し多くなりますが、使った造影剤は42mlのみです。 左前下行枝の近位部に石灰化を伴う軽度狭窄を認めるのみです。冠動脈造影は不要です。
 良いクリスマスプレゼントになりました。気持ちよくお正月を迎えていただけます。
Fig. 2 Coronary CT om 24, Dec. 2010

Fig. 3 Coronary CT on 24, Dec 2010

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