Tuesday, October 5, 2010

64列MDCTによる冠動脈内ステントの評価は大事な今後の課題です

2007年 Cypher stent植込み後

2010.10.05 冠動脈CT

















本日の冠動脈CTの方です。2007年に前下行枝と第一対角枝にCyper stentを3.5mmと2.5mmの2本使用しT stent(mini crash)にした方です。
半年後の造影で再狭窄はありませんでした。その後も無症状です。しかし、最近のcypher stentのlate catch-upの報告を見ると何年も放っておくのもためらわれます。そこで本日CTで評価しました。きれいにTの字にステントは植え込まれています。しかし第一対角枝側のステント内はlow densityです。これは再狭窄を意味するのでしょうか。あるいは金属で出来たステントによるartifactなのでしょうか。16列CT時代には、まったくステント内の評価をしてきませんでしたので当院にとってステント内のCTによる評価は今後の重要な課題です。昨日のCTではステント内はきれいに見えるけれども内膜肥厚を見逃しているのではないかという疑問を持ちましたが、本日は反対の疑問、ステント内はlow densityだけれども本当に再狭窄なのかという疑問です。CTで冠動脈内ステントを評価する時に影響する因子は何なのでしょうか。ステント径も、ステントのstrut厚も影響するでしょうが、それも撮影方法や、画像構成時に克服しなければなりません。明後日、GEの技術スタッフが導入後のフォローのために来院されます。よくディスカッションをして克服の為の努力をしなければなりません。

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