Monday, October 25, 2010

石灰化病変の評価が次の課題です

LAD calcification take 1
  本日のCTのケースです。労作時の呼吸苦があり2年前に冠動脈造影を行い、50%狭窄と評価していた患者です。肺切後で常に呼吸困難はありますから呼吸困難の程度で狭心症の悪化という判断ができません。しかし、何回も冠動脈造影をするわけにもいきません。
 そこで2年ぶりにCTで冠動脈の評価を行いました。慢性の肺疾患のある方の多くに強い冠動脈石灰化を認めます。この方もそうです。前下行枝に強い石灰化があり狭窄の程度の把握は困難です。Optima CT 660pro導入後ステント内の評価が課題だと言い続けてきましたが同じように画像を処理し得た像が下段です。上段と比べてやや見やすくなっています。石灰化の直前のlowの部分は新たな狭窄でしょうか。石灰化病変の評価を課題にいつも努力していけばこの問題も必ず解決できると信じています。諦めずによりよい評価のために努力したいと思います。
 本日はPCI2件、DDD植込み1件、診断カテ1件でした。
LAD calc take 2

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