2020年12月1日火曜日

Withoutコロナで成長する日本や世界の未来を早く見てみたい

新型コロナウイルス感染症に対する対策も必要だけど、経済も回さなければならないという議論をよく聞きます。このためGotoトラベルやGotoイートが必要なのだと耳にします。これに対して何かのSNSで私は日本の経済って旅行や飲食で成り立っているの?と疑問を呈しました。

図は各国の人口、Johns Hopkinsサイトから引用した感染者数、そして人口1億人当たりの感染者数を表にしたものです。暇だったのでちょこちょこっとExcelで作ってみました。世界で最も感染者の多い米国の1億人当たりの感染者数は412万人です。こんなに感染者がたくさんいたら旅行どころではないなと思います。欧州でも人口1億人当たり200万から300万人の感染者数です。これに対して日本は11.8万人ですから20分の1、30分の1の感染者数です。こんな数字を見て感染が少ないのは日本の民度が高いからだと言った大臣もいました。

一方、台湾の1億人当たりの感染者は2813人、中国は6636人、ベトナムは1418人です。日本よりも1桁あるいは2桁少ないのです。感染者数が少ないのが民度の指標であるのなら日本はアジアで最も民度の低い国だということになってしまいます。私はそうは思いません。

中国、台湾、ベトナムはこのコロナ禍にあっても2020年の経済成長はプラスです。欧州はマイナス7%だそうです。米国はマイナス3.5%の予想です。そして日本はマイナス5%の予想です。コロナを抑え込むことができている国ではプラスの経済成長を実現し、抑え込めていない国ではマイナス成長になっているように私には思えます。

Withコロナという私には理解できない言葉がよく使われるようになりました。コロナとともに経済成長などできるのでしょうか?

経済を回せという時に経済を旅行や飲食に矮小化せずに経済の回復を議論してほしいと願っています。コロナとともに経済成長する社会を私はイメージできません。Withoutコロナで成長する未来を早く見たいと私は願っています。


 

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