Fig. 1 Before renal A. stenting |
Fig. 2 After Renal A. stenting |
Fig. 1は拡張前の造影です。当然ですがCTと同様に入口部に高度狭窄を認めます。私の基本的な手技ですが、6Fの25cmシースを挿入します。この長さのシースを用いることで腸骨動脈の蛇行があってもガイディングカテの操作は容易になります。次に4Fの造影カテで造影、このカテの中を通ってガイドワイヤーを腎動脈内に入れます。ガイディングカテはこのワイヤーを支えに腎動脈に近づけます。可能であればガイディングは腎動脈にはエンゲージさせずに手技を進めます。この方の場合にはIVUSカテを入れる時に、上から下に走行する腎動脈に入れることが困難であったためにカテはエンゲージさせました。IVUSで見るとfibrousな病変です。この像を見て、distal protectionはしないことにしました。腎動脈の治療の時には必ずIVUSを見ることにしています。再狭窄率を下げるためになるべく大きなステントを入れたいのですが、一方で過拡張のために腎動脈を穿孔させるわけにもいきません。このために正確な血管径の評価をするためにIVUSを必ず行うようにしているのです。この方の場合、血管の硬さをみるために4.5㎜のバルーンで前拡張を行いました。4気圧でindentationがとれました。次いでステントの植え込みです。Genesisの5㎜を植え込んで終了です。腎動脈入口部からわずかに大動脈内に顔を出すイメージで植込みができました。
前回の退院時にも説明した体重の管理を、もう一度おさらいして退院です。前回の退院時と今回の退院時で異なるのは腎動脈の状態です。今回の治療で心不全がうまくコントロールできれば幸いです。
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