2010年11月8日月曜日

心臓CTで大動脈弁狭窄症に対するカテーテル検査は不要になるかもしれない

 最近、心臓CTで有効だと思っているのが、弁の評価です。この方は心エコー上の最大大動脈弁圧較差が48.5mmHgのため外来で経過を見ている方です。この1回のCTで、3弁のどこが石灰化しているか(または2尖弁なのか)、弁輪径、左室肥大の程度、上行大動脈の石灰化の有無、ここには示しませんが冠動脈の狭窄の有無が判明します。そうするとこれ以上の情報を得るために心カテーテル検査は必要なのだろうかと思ってしまいます。使用した造影剤64mlで外来検査でこの情報量です。心臓外科の先生が納得するのなら今後は大動脈弁狭窄症のカテは不用になるかもしれません。また、この情報は今後必ず普及するであろうTAVI(経皮的大動脈弁留置術)の実施に際して有効な術前検査になるものと思います。そんな風に思いながら本日は心臓CT7件、PCI4件でした。

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