06, OCT. 2006 |
28, OCT. 2010 |
14, OCT, 2010 |
ところが今年10月に入ってニトログリセリンの舌下が有効な胸痛の再発です。最下段のCTで見てみると、ステントは中央で段差ができ、ステント内も再狭窄のようにlow densityです。植込み後5年の時点で再狭窄がなかったbare metal stentがfractureし植込み後9年で再狭窄です。
やはり小さな血管ですから生命予後には影響しません。症状がコントロールできるのであればPCIはしない方が賢明と考え、CTで再狭窄の診断後も内服のみで見ていました。しかし、症状が取れないのです。そこで本日、PCIを行いました。造影ではstent fractureは読み取れません。PCI中はST上昇もあり胸痛も結構、強いものがありました。
薬剤溶出性ステントのfractureやlate catch-upが問題になっていますがbare metal stentにも起こる問題です。たしか、ステントは10年間の振動でも金属疲労で折れないように耐久性試験をしてから認可されるのだとbare metal stentが出始めた頃に聞きました。1日10万回の鼓動 x 365日 x 10年の振動、3億6500万回の振動でも折れない耐久性を試験して認可を受けるのです。今回の方は、確かに植込み後ほぼ10年です。しかし、最近の薬剤溶出性ステントのfractureはもっと早い時期に発生しています。最近は振動を与えての金属疲労の耐久性試験はなされていないのでしょうか?
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