2006.12月のCT |
We have to be careful that spatial resolusion is same in 16 and 64 row MDCT. The quality of picture that taken in good conditions with 16 is same with 64-row MDCT. 64-row MDCT is not magic tool to see coronary stenosis. It is same in more row MDCT.
Instent restenosis is not the problem in this case. The problem is ths plaque in proxymal LAD. Non-significant lesions are frequently found in MDCT. How should we manage these lesions like in this case? We have to prevent worsening of stenosis and abrupt rupture of plaque. She has dyslipidemia. She has already taken strong statin. After today's CT, I added EPA to prevent these worsening.
Hidekazu ARAI
2010年10月のCT |
本日のCTのケースです。以前に前下行枝に大学病院でCypherの植込みを受けておられます。上の写真は2006年12月のもの、下は本日のものです。16列でもきれいにステント内は描出され、ステントより近位部に中等度狭窄を認めます。一方64列で撮影したものも基本的には画質は同等です。すこし狭窄度が軽く見えるかもしれませんが、周辺がシャープになった影響だと思います。まだ印象に過ぎませんが16列の方が狭窄を過大評価するように思います。周辺のボケが狭窄として見えるのでしょうか。
気をつけなくてはならないことは16列でも64列でも空間分解能に違いはなく、きれいに撮影できたものであれば16列でも64列でも同様の評価が可能という点です。64列は16列と比べて魔法の装置ではないということです。これは更に多列化しても同じことです。
このケースではステント内再狭窄はなく問題はないのですがその近位部にあるプラークが問題です。左冠動脈主幹部から左前下行枝近位部の狭窄ですので、進行すれば重大な問題になります。進行や急なアテローム破綻を食い止めなければなりません。脂質代謝異常がありストロングスタチン内服中です。内服中だからこそ4年間進行がなかったとも言えますが、場所が悪いので心配です。この結果をみて本日よりEPAを追加しました。
冠動脈CTで見つかるこのような病変は少なくありません。このような患者をどのように管理していくかはこれからの課題です。
新井英和
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